退職理由と転職理由の違いは?
退職理由と転職理由の違いについて
長く転職サポートをしていると、退職理由と転職理由の違いを混合されている求職者がおられます。
一見同じ理由に思えますが、後ろ向きな退職理由を転職理由にすると企業の人事の印象は良くありません。
面接では必ずと言っていいほど聞かれる退職理由、そして転職理由ですが皆さんは区別して話しておられますか。
分かりやすく表現すると下記になります。
「退職理由」は退職を決意したきっかけ、理由(過去のもの或いは現状から)
「転職理由」は転職によって実現したいこと(今から実現したいこと、未来のもの)
求人企業が退職理由(転職理由)を尋ねる目的は下記を見極める為です。
・入社しても、また同じ理由で退職してしまわないか(特に3回、4回と転職している方)
・退職理由となった不満点を解消し、入社後イメージどおりの活躍ができるのか
では、どのような準備をして面接に挑むのがよいのでしょうか。
私は発言をポジティブ或いは積極性をアピールする表現にすることが大切と考えています。
同じ内容を伝えるにも、表現の仕方によってポジティブな印象にもなります。
例としていくつか上げてみます。
読んでみると分かっていると思われますが、緊張感ある面接で下記を言うには準備が要ります。
「残業や休日出勤が多く家族との時間が取れなかった」→「ワークライフバランスを整えたいと思っています」
「仕事に成長感が無く、モチベーションが下がってしまう」→「経験していない刺激を受けて難しい課題にチャレンジしたい」
「仕事にやりがいがなくなっている」→「社会や地域、地球環境などに『貢献している』と思える仕事がしたい」
「給与が安い」→「成果を挙げれば評価を得る仕事で、その評価が見える形の会社で働きたい」
面接では類似した質問を複数回してくることが多く、企業側は応募者の本音を探ろうとします。
退職理由(転職理由)、それに加えて志望動機はという質問もあります。
終始「一貫性」を持たせて回答する必要があります。
志望動機が退職理由や転職理由と矛盾していると、面接担当者は納得感を得られず合否を迷います。
不信感を抱かれないようこの部分もしっかりした準備がいります。
あとは、転職行動に至った理由を直近の会社の責任だけにしないことも大切です。
「自分はこのように努力したが、解決に至らなかった」というように、自身の改善に向けた取り組みを伝えることも大切
です。
転職の初期行動で大切なことはキャリアシートを応募する求人に合わせた形に書くことが大切です。
(どの企業に応募するときも同じキャリアシートでは訴求力はありません)
転職しようとする企業の研究や仕事内容を熟知すること。
自己分析をしっかりして客観的に自分を表現できること。
様々な準備を怠らず、特にこころの準備を怠らないことです。
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