毎年上昇する新規学卒就職者の離職状況について。
~就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者37.0%、新規大卒就職者32.3%~
厚生労働省は、令和2年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況を取りまとめ公表されました。
就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が37.0%(前年度と比較して1.1ポイント上昇)、
新規大学卒就職者が32.3%(同0.8ポイント上昇)になったとのこと。
相変わらず大卒の人材は離職者が増え10人中3人以上が退職されていますが、調査は令和5年であり、
コロナ禍最中ということで社会は安定しておらず、20代の転職行動は鈍化していたと私は思って
います。
昨今は自分の価値を確認して見てみようというCMが増加し、転職を促進する動きが加速していま
した。潜在的な転職志向者も凡その相場観が分かり、いよいよ転職行動をとり始めるかもしれません。
果たしてこの構造が企業、働く人にとって良いのか分かりませんが、採用時の年俸などに惑わされず
仕事の本質的なところをしっかり見て職業選択をして欲しいと願います。
私が気になるのは、 新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率です。
99人までの中小企業を見ると、高卒は43.6%、大卒は40.6%。
29人までの中小企業を見ると、高卒はなんと51.3%、大卒は49.6%です。
日本の庶民の生活を支える中小企業の実態は何とも不安定であり、何らかの対策をとらなけらば
少子化対策云々も考えられないように思います。
いえることは、入社時には退職する人材すべての方が期待に胸を膨らませ入社したということです。
教育育成、人事制度に何らかの改善余地があるように思います。
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