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2023/01/26

2022 年 10-12 月期 転職時の賃金変動状況 転職で給与は上がったのか?

2023年1月26日発表。
株式会社リクルートが提供する転職支援サービス『リクルートエージェント』にお
ける 2022 年 10-12 月期の「転職時の賃金変動状況」が報告されました。

 

10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 33.4%。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた 2020 年 1-3 月期を起点に大きく水準を
切り下げたが、翌年2021 年 1-3 月期には概ね感染拡大前の水準近くに回復。
足元 2022 年 10-12 月期は、そこから更に伸長を続けており、最高値を更新した
とのこと。

 

職種別では・・・
①IT 系エンジニア:
10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 39.7%
②機械・電気・化学エンジニア:
10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 28.9%。
③営業職:
10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 32.3%。
④事務系専門職:
10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 31.4%。
⑤接客・販売・店⻑・コールセンター:
10-12 月期の「前職と比べ賃金が 1 割以上増加した転職決定者の割合」は 38.6%。

 

上記は規模別に反映していませんので明確に分からないところもありますが、私が
思うにコロナにより人員削減を余儀なくされた職種を増員するために給与をあげて
の求人が必要となった業界と、IT 系エンジニアのようにコロナ禍でもAIなどの発達
で周辺IT系エンジニアを増員する必要性がでてきた業界と大きく2つあるように
思えます。

更に日本企業の年俸を上げることは下記のようなところにも影響します。
中国や韓国を中心に海外でMBAなどを取得した若者の多くは、日本の企業に勤め
ず北米企業に就職するケースが多いと言われています。
その理由は、自分のキャリアの質を高めるのは北米企業であると思っていること。
そして北米の方が年俸が高いという理由です。
転職する際に現在年俸がベースとなり転職先の企業年俸が決まるからです。

優秀なビジネスマンは皆類似した考えを持って働いていると思います。
国内企業の年俸を上げることは、国民の暮らしを豊かにする意味で有意義ですが
、海外から優秀な人材を獲得すること。
海外で働く多くのビジネスマンが日本に来て働きたいと思っていただくことにお
いて非常に重要なのです。

 

 

 

 

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