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2021年11月に作成された記事

2021/11/28

~大学生の就職内定率は71.2%と、前年同期を1.4ポイント上回る~

厚生労働省が令和4年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)を公表しました。
コロナ禍で企業も経営が不安定であるが、一定の採用がありHRに関与する者として正直安堵しました。
ただ、労働人口減少と騒がれているにも関わらず、短期大学の就職内定率は、33.5%(前年同期差+6.4ポイント)
と依然3割くらいを推移しています。
4年制大学などと比較すれば内定率は低く大きな課題といえます。
30年前には女性求人雑誌がでるくらい短大生の労働力は企業にとって重要だったはずで、企業側の意識改革と短大側の
教育や就職支援のあり方を再考してほしいところです。

下記は厚生労働省の調査より
【全体の概要】
○ 大学の就職内定率は71.2%(前年同期差+1.4ポイント)。このうち国公立大学の就職内定率は、69.2%(同▲2.7ポイント)、私立大学は、71.8%(同+2.7ポイント)。
○ 短期大学の就職内定率は、33.5%(前年同期差+6.4ポイント)。
○ 高等専門学校及び専修学校(専門課程)の就職内定率は、それぞれ87.1%(前年同期差▲6.7ポイント)、54.7%(同+9.2ポイント)。
○ 大学等(大学、短期大学、高等専門学校)を合わせた就職内定率は68.1%(前年同期差+1.0ポイント)。専修学校(専門課程)を含めると66.8%(同+2.0ポイント)。

【男女別の概要】
○ 男女別では、男子大学生の就職内定率は70.7%(前年同期差+1.9ポイント)、女子は71.7%(同+0.8ポイント)。また、国公立大学では、男子:68.4%、女子:70.1%、私立大学では、男子:71.4%、女子:72.2%となっている。
【文系・理系別の概要】※大学のみ
○ 文系・理系別では、文系の就職内定率は70.8%(前年同期差+2.1ポイント)、
理系の就職内定率は72.6%(同▲1.9ポイント)となっている。
【地域別の概要】※大学のみ
○ 地域別では、関東地区の就職内定率が最も高く、77.6%(前年同期差+3.2ポイント)となっている。

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2021/11/01

雇用保険マルチジョブホルダー制度,令和4年1月1日から実施

一気に寒さが増したように感じるこの頃ですが、皆様方は如何お過ごしでしょうか。
コロナ感染数がやや減少し心の油断が出るころですので、気を引き締めて年末を迎えたいところです。
さて、雇用保険マルチジョブホルダー制度が間もなく始まります。
雇用保険制度は、主たる事業所での労働条件が週所定労働時間20時間以上かつ31日以上の雇用見込み等
の適用要件を満たす場合に適用されます。
今回スタートする雇用保険マルチジョブホルダー制度は、複数の事業所で勤務する65歳以上の労働者が、
そのうちの2つの事業所での勤務を合計して下記の加入要件を満たす場合に、本人からハローワークに
申出を行うことで、申出を行った日から、特例的に雇用保険の被保険者(以下「マルチ高年齢被保険者」
といいます。)となることができる制度です。
マルチ高年齢被保険者であった方が失業した場合には、一定の要件を満たせば、高年齢求職者給付金
(被保険者期間に応じて基本手当日額の30日分または50日分)を一時金で受給することができるように
なります。
65歳以上の労働者に限定して本制度を令和4年1月1日から試行実施し、その効果等を施行後5年を目途
に検証するとのことです。
注意すべきことは、この制度は雇用する会社が手続きするものでなく、労働者本人が手続きをするという
ところです。
選挙も大事ですが、このような新しい制度の告知をもう少し積極的にして頂き労働者に情報が伝わるよ
うにお願いしたいですね。

【雇用保険の加入要件】
以下の要件をすべて満たすことが必要ですのでご注意ください。
⓵複数の事業所に雇用される65歳以上の労働者であること。
⓶2つの事業所(1週間の所定労働時間が5時間以上20時間未満であるものに限る。)の労働時間を合計
して1週間の所定労働時間が20時間以上であること
⓷2つの事業所のそれぞれの雇用見込みが31日以上であること。
なお、雇用保険に加入できるのは2つの事業所までです。
また、2つの事業所は異なる事業主であることが必要です。

少しハードルが高い要件かもしれませんが、65歳以上で働かれる方は上手くご利用ください。


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