2021年7月 活性化する中途採用市場!企業に求められること。
2021年7月 活性化する中途採用市場で企業は何を準備するのか。
多種多様な業界にコンサルティングで訪問する機会が増える中、
昨今は中途採用のニーズが高まっています。
私的にはメーカー・ヘルスケア・IT・流通・物流の領域が増えて
きている実感があります。
共通するキーワードはAI・機械学習・ICT・ROIC・ROAなど。
加えてグローバルな知財も良く聞かれるキーワードです。
職種ではデジタルサイエンティストなどのマーケット分析能力
が高い方の採用が増えています。
各社優良な人材に対してはリテンション施策に力を入れている
こともあり、転職する際には、現職よりも何が良いのかを転職者
が明確にキャッチしていないと採用まで至らないと思っています。
つまり通常は勤務する自社に何かしらの不満があり強い転職意思
があるのですが、最近は自社に特に不満はないが更により成長が
できる企業を求めて転職活動をする割合が増加しているというこ
とになります。
今までは、面接を受けている他社同士・同業との比較だったのが、
現在働く企業も比較対象として加わっているということになります。
給与や制度はもちろん、成長できる環境があるのか、キャリアは
魅力的なのか、理念やミッションの実行は人事や経営者から面接
で感じられるかが大きな評価ポイントとなっています。
企業の理念や思いがしっかりと事業と連動して組み立てられてい
るかどうかで、求職者に選ばれる企業とそうでない企業が分かれ
るといえます。
私は上場企業のZOOM面談に多く立ち会いますが、優良な企業は
上記を理解して下記の疑問に対してしっかり話されていると感じ
ます。
以下は数例です。
・この世界で当社は何を実現したいのか?するのか?
・どのようなことをしたい、できる人材が欲しいのか
(応募者に質問するケースも多い)
・コロナ禍でどんな経営変革や人事変革をしてきたのか
(今から行うのでは遅い。すでにしていることが大切)
・中途入社者が活躍する環境の具体例
・人事考課について何を軸にしているのか、何を評価しているのか
・社外での能力開発の機会、兼業副業の制度はあるのか
(優良な人材は特に社外での教育の機会があるかどうかは重要となる)
・テレワークや在宅勤務等のフォローは
・中長期の事業戦略
など・・
これから更に採用難になることは確実で、企業側は優良な人材に対して
アピールできる内容を明確に持ち、既にそれらを進めているSPEEDが
要求されると思います。
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