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2018年7月に作成された記事

2018/07/13

就業規則の重要性

就業規則の重要性

一般に就業規則は、「会社の憲法」とよく例えられますが、その会社で働く際に最低限守るべきルールブックであるとも言えます。されど私がアドバイスをするお客様ではこの就業規則の存在がなかったり、あってもここ数年見ていないしどこにあるのかも不明瞭という会社様があります。すなわち、「会社の憲法」「ルールブック」が無いという事になります。本来はこのルールブック、常時使用する労働者が10名以上の会社や団体であれば、必ず作成の上、労働基準監督署へ届け出る必要があるわけですから早急に活用される就業規則を作成することが必要です。

加えて良く出会うのが、就業規則は正社員だけが適用するもので、パートやアルバイトは関係ないのでは?とお考えの経営者の方が稀におられるという事です。就業規則はその会社で働く方々すべてに関係するものと言ってもよく、必要であれば正社員とは別にパートタイム用、アルバイト用の就業規則を作成することも必要になります。また、実際にパートやアルバイトで働いている方も、自分たちには関係のないことではないという認識が必要です。

就業規則の作成は時間・労力ともかかりますし、専門家である社会保険労務士に作成を依頼する場合はその費用もかかります。そのため作成することはあまり意味がない、むしろコストがかかり、手間で面倒であるとお考えの経営者もいらっしゃると思いますが、実は作成することで多くのメリットが労使ともにあるのです。

簡単に言えばルールブックですから、何かアクシデントがあったり、急に休まないといけなくなったりしても、就業規則に書かれているルールに則って手続きを行うことで効率が良い仕事ができるのです。何か起こるたびに上司にお伺いを立てたりすること自体が負担がにならないように就業規則は存在するのです。

一方で経営者側のメリットもあります。会社としての経営理念や方針等の厳守を根底のルールとし、そこから会社として目標達成をするためのルール、目標を達成した際の評価なども設定できます。そのゴールに向けての実現のための手段として就業規則は活用できるのです。何をしたら良い評価で何をしたらダメなのかを記することができるのです。企業規模が大きくなったり、地域に拠点が拡大した際にはルールを決める重要性は増します。経営者は会社の将来をイメージして常に先の企業理念に添った就業規則を作成することをお勧めします。

 

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