転職入職者が前職を辞めた理由について
厚生労働省より恒例の「平成29年度上半期雇用動向結果」が出ました。
リクルートも独自で40年ほど前から調査をしているので、毎年の変化がとても興味深い。
昨今の男女ともに発生する育児休暇、介護休暇に加え、企業は細心の配慮をもって待遇面のメンテナンスをしなければならない。
つまり企業は採用以上にスキルを有している現職社員の雇用継続をしなければ損失が大きいからだ。
さて、調査結果を見ると男子は下記の結果。
その他理由(転籍・出向・転勤などだろう)が25.8%で1位。
定年・契約期間の満了は16.5%で2位。
労働時間・休日などの労働条件が悪かったが12.8%で3位。
会社の将来が不安だったが10.6%で4位。
給料など収入が少なかったが9.1%で5位。
職場の人間関係が好ましくなかった6.1%で6位。
私が注目するのは労働時間・休日などの労働条件が悪かったが12.8%であること。
会社の将来でも、給与でもなく自分の時間を人生設計の中で重要視していることはとても興味深い数値である。
まさにビジネスマンの生き方そのものが変わってきていると言える。
また女子では職場の人間関係が好ましくなかったが11.7%と男性の6.1%を大きく上回っているのは特徴的である。
この項目は20年以上前の女子傾向と大差なく、女子については職場の人と人とのコミュニケー^ションが大きな離職要素になっている。
企業の人事は採用や教育だけでなく、職場でのコミュニケーションスキルの教育に注力し、軽率な社員間の言動を良好に保つことが必要と言える。
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