« 2016年4月 | トップページ | 2017年3月 »

2017年1月に作成された記事

2017/01/31

中小企業の賃金・退職金事情

意外と高い賞与と退職金
東京都産業労働局より高齢の平成28年「中小企業の賃金・退職金事情」が発表されました。
総括はアンケートに回答した企業(おそらく比較的景気もいい中小企業が多い)とはいえ、賞与と退職金がしっかりと支給されているという印象をもちました。
片方で、景気が良いときは、優良な人材を中小企業に在籍させるために、下記のような賃金、賞与、退職金を確保しないと大手企業に人材が流れることも考えられます。
リーマンショック年は大手も新大卒者の採用をほぼしていない年でしたので、その年代層の中途採用は拡大しています。その年代の人材流動を中小企業は考えなければなりません。
データ対象:従業員10人から299人の中小企業3500社。有効回答995社。
およそ2500社は未回答です。この意味も微妙であります。
①初任給は高卒者177,284円、大卒者205,942円。
新卒初任給はこの数年大きなUPはありません。日本全体が入社後の実力で給与差が出るという構造に変わったことを意味しているのかもしれません。
②過去1年間の賞与は平均879,327円。
思ったより高い賞与ですが、大手と違い日常の昇給があまり定期的にできない中小企業は賞与でその差額を埋めている傾向があります。つまりこの1年は景気も良好で賞与が出せたということだと考えます。
常にこの賞与が支給されていると考えると間違った判断となりえます。
③モデル退職金(定年時)
高卒者は10,829千円。大卒者は11,389千円。
1000万円以上の支給がされています。中小企業の大半は退職金制度自体が事実上ない場合も多く、支給している中小企業は良好な業績とみていいでしょう。
また高卒と大卒は4年間勤務年数が違うのですが、初任給差、生涯支給額など様々な視点で見た際に、驚くほどの差がないとも言えます。
北欧は定年後の生活が安定し、自分らしいライフデザインが描けていると言われていますが、日本も務める企業規模に関係なく退職金や年金がしっかりとできる国になってほしいものです。
④所定時間内の基本給:348,159円。つまり月給×12=4,177,908円
所定時間外(残業など変動する賃金)36,555円。つまり残業など×12=438,660円
総計は4,616,568円プラス賞与ということになります。
健康であることがベースとなりますが、生涯給与と自分のライフデザイン、幸福感をどう描くか。これからの日本人はそんな観点があって欲しいですね。

|

2017/01/04

明けましておめでとうございます。

皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2016年日本を代表するSMAPが解散するという、日本にとっては
なんとなくさみしい風が流れた年末でありましたが、皆様はどのような
新年をお迎えでしょうか。
コアエグゼクティブは国内外の求人を扱っていることもあり、海外各国
のNEW YEARの捉え方の違いがよく分かります。
年末、年始関係なく問い合わせやエントリーがあります。
こんな仕事をしていると、季節の差、時間の差、文化の差をよく知るこ
とになります。
 さて、私のDNAが京都にあるのか、わびさびの響きや、その心はとて
も興味深くそれを学ぶこともしています。
本年はよりその世界について探求するとともに、それらをゆっくりと
広げるということをしていこうと考えています。
その代表格となるものがお茶の世界ではないでしょうか。
実は私は京都グリーフケア協会という看護師や介護士、葬儀従事者
向けの学校を京都の賀茂川沿いの町家を改装した場所で6年してい
ます。
蔵、中庭、石庭もある料亭のような町家なのですが、見つけたときは
使える状態になく、京都の大徳寺の茶室作りにも関与する、有名な会
社に復旧をお願いしました。
その時にお世話になった稲井田さんが、この数年面白い活動をして
おられるのでご紹介します。
わずか5.5キロの竹だけでつくられる簡単に移動、設営ができる茶室
「帰庵」を用いて、様々な場所で茶の心を広げようとされています。
その真髄は国を超えて、人種を超えて、自然も含めたコミュニケーショ
ンがもたらす「心の静」ではないでしょうか。
ビジネスも、自分の人生もどうデザインするかを考えるときは、このよ
うな場が必要だと考えます。
激動の2017年になると思いますが、流されず茶の心をもって王道を
外さないことも大切なのかもしれません。
詳細は電通様が発行する電通報2016年11月21日に掲載されていた
ものです。
http://dentsu-ho.com/articles/4697
 
 

|

« 2016年4月 | トップページ | 2017年3月 »