2016年展望
2016年はイラン・サウジ関係悪化と原油価格下落、中国証券市場のサーキットブレーカー騒動、北朝鮮の「水爆」実験とどうも雲行き怪しい波乱の幕開けとなりました。
アメリカ景気の方は、昨年12月にFRBが利上げを決め、先行きはややよさそうではないでしょうか。国内外含めて銀行の利上げタイミングによって一喜一憂する年と言えそうです。欧州は金融緩和が継続されて景気刺激が行なわれることになるでしょうが、ロシアとの関係や難民問題、テロ問題は悩ましいところです。
日本は、原油価格や中国やロシアなどの行動や経済情勢、ISやイラン・サウジなどの中東・イスラム圏の情勢で、多くの影響を引き続き受ける年になりそうです。今までは遠いところでの話と思う若者も多いですが、東京オリンピックやサミットという海外との交流の中でよい身近な問題になります。
干支は「申酉騒ぐ」と言われて相場的には、申年は4年周期の米国大統領選挙の年にあたることもあり、長期的上昇相場の開始の年とされていますが、さて、今年以降はどうでしょうか。山で木の実が周期的に付くように景気もこのサイクルを維持して欲しいものです。
過去の「申年」を遡ってみてみると、
2004年:小泉政権、カネボウ、ダイエー産業再生機構の活用へ、UFJ銀行が東京三菱と統合、西武鉄道上場廃止、自衛隊多国籍軍としてイラク派遣
1992年:マーストリヒト条約調印(EU発足へ)、北米自由貿易地域(AFTA)締結、クリントン大統領誕生
1980年:衆参同時選挙で自民党圧勝、モスクワ五輪開催、イラン・イラク戦争、レーガン大統領圧勝
こうやって見ると右肩上がりでもあり、大きなターニングポイントがある年とも言えます。
【丙(ひのえ)年】
初詣に出かけると神社でよく見られた十干の丙(ひのえ、西暦末尾が6の年)は、昔は、プラスの年と言う方もいましたが、最近ではそうとも言えません。
1956年:「もはや戦後ではない」、国連加盟、
1966年:日本の人口1億年突破、中国文化大革命、
1976 年:ベトナム統一、ロッキード事件、毛沢東死去、家庭VHS1号機発売、
1986 年:前川レポート、チェルノブイリ事故、国鉄民営化法成立、男女雇用機会均等法施行、
1996年:ペルー日本大使公邸人質事件、小選挙区制で初選挙、
2006 年:ライブドアショック、日銀が量的緩和解除決定、第1次安倍内閣発足、、、
「そんな2016年ですが、どんな年になるのやら・・」
まずは、年明け1月1日より、マイナンバー制度がスタート。
金融所得課税も一体化され、公社債等の課税制度が大きく変わります。果たしてどのような結果を導くのか注目です。
3月26日に北海道新線 新青森-新函館北斗間が開業予定。東京から新函館北斗間が4時間02分強で結ばれることになります。今年の観光一押しは函館か長野上野になるのか。東京
オリンピックを前に人の動線が変わるかもしれません。
4月からは家庭用の電力小売が全面自由化されます。サービス、価格競争がいい形で進むと消費者としてはありがたいですが、そこに漬け込む悪徳商法も出現するので消費者は注意が必要です。
新年度からは小・中一貫教育を行う「義務教育学校」が誕生します。少子化や効率からくる経費削減などありますが、教育をテーマにした本当の目的が何か、国民にもっと伝えるべきと思います。
あとは、昔のエキスポ後に大阪には久しぶりの大型店舗・レジャー施設エキスポシティが本格稼働します。4月には神戸に人工サーフィン施設「KOBE-REYES(コウベレイーズ)」がOPENとか。昔の増波プールで始業前にサーフィンをして楽しんだ時代を思い出します。
5月下旬には、G7首脳会合 伊勢志摩サミット(~27日)。伊勢志摩の外人認知度が一気に上がりそうですが、いくら片方が海に囲まれた地域とはいえ、警備の方々は大変だと思います。様々なコストやリスクの中で開催されるのですから大きな成果が導かれることを願うばかりです。
7月頃には参議院議員選挙。 18歳からの投票も本格スタートです。
選挙システムの大改革といえ、この機会をもって18歳、19歳の若者がどう日本に影響を及ぼすのか、或いは旧態依然とした政界や中高年の国民がどう若者の意見に耳を傾けるのかが大切だと思います。
8月5日~
ブラジル・リオデジャネイロオリンピック。パラリンピックは9月7日~開催。
ブラジル経済が不安定な中、どのようなオリンピックが開催されるのか注目です。
8月11日は新国民の祝日「山の日」。山好きの私は大いに歓迎です。
注目の米大統領選挙は、16年10月民主・共和両党の大統領候補による討論会、11月8日に投開票。日本の選挙以上に注目してしまいます。
11月7日、築地市場の移転先の豊洲新市場(江東区)を開場。築地市場は81
年の歴史に幕を降ろします。衛生面、物流面、海外からのお客様に対応すべく大改革です。
わたしの知人に築地で仕事をする社長がいますが、おおむね良好に準備が進んでいるとのことです。
大河ドラマは「真田丸」。キャストも今人気の俳優、女優陣で楽しみです。ブラタモリで舞台の1つ長野県上田を取り上げていましたが、その地のこと、歴史をしり番組を見ると一味違いそうです。三谷幸喜がどのように脚本するのかも楽しみです。
大阪城も舞台の一つなので、大阪の商売繁盛を促進して欲しいと思います。
NHKよろしくです。
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