2015年を考える
明けましておめでとうございます。
2015年を迎えるに当たり日本経済を取り巻く環境をまとめてみました。
【未年は中途半端な年になるのか】
本年の干支の相場(証券的市場)格言では「『未(ひつじ)辛抱』、申酉騒ぐ」と言われ相場的には、当年は中途半端、翌年以降に好調が続くという年とされていますが、さて、今年はどうでしょうか。
資源関連、ロシア関連、天災やエボラ、鳥インフルなどが大きな影響を与えそうです。
未年は4年周期の米国大統領選挙の前年にあたり、この年回りでは米国市場は戦後負なしとなっていて好景気です。今年もNYダウ18000ドルからどのくらいまで上を目指すのでしょうか。
【乙(きのと)は戦後負なしの年】
十干の乙(きのと)すなわち西暦末尾が5の年は、日本株式で見ると戦後負なしという特筆すべき年で、上記の米国のサイクルとの相乗効果もありかなり期待できそうです。
今年、平成27年は実は「昭和90年」、昭和でいえば末尾ゼロ年で、よく言われる設備投資による10年周期の景気循環(いわゆる「ジュグラーの波」)の山にあたっています。もし昭和の流れが引き続いているとしたら投資の年といえます。経営も景気も日本は10年サイクルと言われますので期待したいところです。
片方で欧州の負債国の状況や新興国(ロシア、中国)の行く末や中東、イスラム圏の情勢、エボラや鳥インフル等個別対外イベントで一喜一憂しそうです。
まずは安倍総理の第3の矢、大規模な景気対策をドーンと打ち出せるかにかかっています。私的には国民の税金を公共工事でばら撒くのでなく万民に公平に与えられる規制緩和が一番だと思っています。
【2015年 注目ポイント】
2015年は、どんな年になるのかを考えてみました。
まずは、年明け1月1日より所得税と相続税の増税になり、最高税率が引き上げられ基礎控除が引下げられます。法人税は減税の方向ですので、個人の相続対策、法人の節税対策などが否応なく注目されることになると思われます。
果たして消費税も上がる中、国民の満足が満たされるのかが注目です。
1月17日は阪神大震災から20年の節目、3月11日は東日本大震災から4年となります。オリムピックも大切ですが先ずは被災者を見て欲しいですね。
3月には首都高速の中央環状線が全面開通、14日には北陸新幹線が開業になり、東京臨海部へのアクセス、金沢へのアクセスがそれぞれ改善される効果が見込まれます。金沢と東京のアクセスが良好になることは観光としても大いに注目されますが、自身の仕事を考えた際にも名古屋を経由せず東京に行ける鉄道路は大いに歓迎します。片方でそれらの流れが変わることによる名古屋の立ち位置の変化にも注目したいところです。
4月12日は統一地方選挙。都道府県と政令指定都市の首長、議員選挙が控えています。これに向けて政党の再編が起こると思われます。政府与党の景気対策や諸政策で「地域活性化」関連の人気取り施策が前面に出されてくることになると予想します。選挙運動で宣言したことを守らなければマニュフェストも意味はないのでしっかりと厳守して欲しいですね。
6月にはFIFA女子サッカーワールドカップ2015がカナダで開催されます。大会日程は6月6日~7月5日の日程です。男子のように3試合で終わることはないでしょうから、比較的長い期間話題となるのではないしょうか。ライバル・チームのレベルも上がっているようですが、悪くても決勝までは行ってほしいです。しかしながら男子サッカーとは違い4Kテレビが売れまくるというようなトピックスまでには発展しなと思います。
ディズニーランドでは、1月に「アナ雪」のスペシャルイベントがスタートします。夏にはTDLに「リロ&スティッチ」の新アトラクション、12月には「スターウォーズ」7作目封切りが予定されており、年末には上海ディズニーリゾートが開園予定とこの分野の活性化は間違いないです。既に高値のオリエンタルランド株はともかく本家のディズニー株も大注目されています。私もスターウォーズはファンですので大いに期待するところです。
東京の注目エリアは、3月に大手町「アマン東京」がオープン、東急不動産が秋に数寄屋橋に大型ショッピングセンターをオープン予定。銀座(数寄屋橋エリア)が注目というところです。渋谷も2、3月にビックカメラの大型店出店、「2.5次元ミュージカル」専用劇場開業などが予定されているようで今年前半の話題になりそうです。オリンピックに向けた海外からのお客様を獲得する前哨戦が既に場所の確保と言う形で表れています。しかしながら、相変わらずの東京集中であり、他ト都市にも話題が欲しいところです。
NHKの大河ドラマは「花燃ゆ」。日本人は幕末から明治維新の時代が大好きですから当たりそうですね。NHKの朝ドラ、大河の視聴率が上がることは経済効果もあり歓迎されるところです。昨年の紅白では大河ドラマでなく朝ドラの出演陣が多数出演していたことは注目点でした。
本年はゆかりの長州萩市、防府市あたりが、新幹線開通での加賀方面と人気を二分する観光スポットになりそうです。
主人公が女性、脚本にも女性二人のダブルキャストということで、女子サッカーともあいまってさらに女性活躍に注目が集まる年になると思われます。
企業でも女性幹部雇用が促進されると思われます。
女性活躍といえば、4月からは「こども・子育て支援新制度」がスタート。「認定こども園」なる幼稚園が預かり時間延長するという制度がどう機能するか注目です。また、同じく4月から企業内保育所の支援制度も導入される予定です。
この子育て支援制度の機能が良好に働けば、これから高齢者が増加する日本で必要な看護師や介護士の確保に大いに貢献すると思います。
とにもかくにも、今年のキーポイントが「女性活躍」となるのは確実です。
日本国民の幸せ実現と日本経済の活性を願う2015年であります。
CORE
三上良次
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